「住宅ローンを組むのが当たり前」
そんなイメージを持っていませんか?
実際、家を購入する多くの人が住宅ローンを利用しています。
しかしわが家は、住宅ローンを組まずに家を一括購入しました。
この記事では
・住宅ローンを組まなかった理由
・家を一括購入するためにやった工夫
・実際に住んでみて感じたメリット・デメリット
を、わが家の体験をもとにお伝えします。
ちなみにわが家は、土地が義実家の土地だったため、一般的な住宅購入とは条件が少し違います。
ただ、「住宅ローンを組まない」という選択をした理由や家計の考え方は参考になる部分もあると思います。
わが家が住宅ローンを組まなかった理由
借金をできるだけ持ちたくなかった
私が住宅ローンを組みたくないと思った理由のひとつは、奨学金の経験です。
私は大学進学の際に奨学金を借りており、社会人になってから毎月返済をしていました。
奨学金は全部で480万円ほど借りましたが、最終的に返済する金額は約600万円。
利息を含めると、借りた金額よりも多く返さなければならないことに強いストレスを感じていました。
毎月必ず返済があるという状況も、精神的には大きな負担でした。
そのため社会人になってからはできるだけお金を貯め、奨学金は早めに完済しました。
この経験から、「できるだけ借金はしたくない」という気持ちが強くなり、マイホームを考えたときも住宅ローンを組まない方法を選びました。
マイホーム購入を考えるようになったきっかけ
社会人になったばかりの頃、私は会社の寮に住んでいました。
寮は家賃がかなり安く、そのおかげで生活費を抑えることができました。
その分を貯金や奨学金の返済に回すことができ、結果的に奨学金も比較的早いタイミングで完済することができました。
当時は特に寮を出るつもりもなく、家を購入することも考えていませんでした。
そんな中で、社会人になってから今の夫と出会い、結婚を考えるようになりました。
夫は「将来的には家が欲しい」という考えを持っていました。
一方で私は、奨学金の返済を経験していたこともあり、できれば借金はしたくないと思っていました。
ただ、夫の両親も家の購入を希望していたこともあり、「住宅ローンを組まなくていいなら家を購入しよう」と考えるようになりました。
こうして「住宅ローンを組まずに家を購入する」という方針を決め、貯金を進めていきました。
住宅ローンを組まずに家を買うためにやったこと
住宅ローンを組まないと決めてから、まずは家を購入するための資金を貯めることを意識しました。
家は人生の中でも大きな買い物のひとつです。
そのため、家を購入するためにはある程度お金を貯めることに集中する必要があると考えました。
そこでわが家では、収入を増やすことと支出を抑えることの両方を意識しながら、家の購入資金を準備していきました。
お金を貯めるためにやったこと
夫婦共働きを選んだ
まとまったお金を貯めるためには、やはり収入が多い方が貯まりやすいと考えました。そのため、結婚後も夫婦共働きを選択しました。
夫婦ともに正社員として働いていたため、安定した収入を確保することができました。
その分、貯金に回すことができ、家の購入に向けた資金を少しずつ積み上げていきました。
家計管理を一括管理した
貯金を進めるうえで、家計管理の方法も大切だと考えました。
わが家では、家計管理は私が一括で管理する形にしています。
収入や支出を一つにまとめて管理することで、家計の状況を把握しやすくなるからです。
どれくらい貯金できているのか、毎月どのくらい支出があるのかが分かるようになると、無駄な支出にも気付きやすくなります。
家を一括で購入するためには、計画的にお金を貯めていく必要があります。
そのためにも、家計の流れをしっかり把握できるようにすることを意識していました。
わが家では家計簿アプリを使って、毎月の収支を確認するようにしています。
▼わが家が一括管理を選んだ理由について、以下の記事で詳しく紹介しています。
・共働き夫婦のお金管理|財布は別?一緒?わが家が「一括管理」を選んだ理由
▼家計簿を続けるコツについて、以下の記事で詳しく紹介しています。
・家計簿が続かない人へ|無理なく続ける5つのコツ
社宅に住んで家賃を抑えた
家計の中でも特に大きい支出が「住居費」です。
家賃は毎月必ずかかる固定費なので、この金額を抑えることができれば、その分を貯金に回すことができます。
わが家では、結婚後も社宅に住むことを選びました。
社宅は一般的な賃貸住宅と比べて家賃が安く設定されていることが多く、住居費を大きく抑えることができます。
実際に社宅に住んでいたことで、家賃の負担が軽くなり、その分を貯金に回すことができました。
「家を買うために特別な節約をしていた」というよりも、まずは固定費を抑えることを意識して生活していた、という感覚に近いかもしれません。
▼固定費の見直しについて、以下の記事で詳しく紹介しています。
・4人家族の家計管理|固定費見直しで貯まる仕組みと投資の始め方
車は持たない生活を選んだ
車は購入費だけでなく、その後もさまざまな維持費がかかります。
ガソリン代や保険料、車検代、駐車場代などを考えると、年間でかなりの出費になることもあります。
そのためわが家では、車を持たない生活を選びました。
車がなくても生活できる環境だったこともあり、普段の移動は公共交通機関や自転車、徒歩で対応していました。
車を持たないことで大きな固定費を抑えることができ、その分を貯金に回すことができました。
▼固定費を見直す順番について、以下の記事で詳しく解説しています。
・固定費を見直す順番|家計を楽にする5つのポイント【まずここから】
外食を控えて自炊中心にした
日々の生活の中で意識していたのが、食費の使い方です。
外食は便利ですが、回数が増えるとどうしても出費が大きくなってしまいます。
そのためわが家では、できるだけ自炊を中心とした生活をしていました。
特別に厳しい節約をしていたわけではありませんが、普段の食事を自炊にすることで、自然と食費を抑えることができました。
こうした日々の積み重ねも、家の購入資金を貯めることにつながったと思います。
▼わが家の食費の節約について、以下の記事で詳しくまとめています。
・4人家族の食費はいくら?わが家が月7万円台に抑えている節約ルール5つ
家の価格をできるだけ抑えるためにやったこと
住宅ローンを組まずに家を購入するためには、貯金を増やすだけでなく、家の価格そのものをできるだけ抑えることも大切だと考えました。
家はこだわればこだわるほど、どうしても費用が高くなりがちです。
そのためわが家では、「本当に必要なものは何か」を考えながら、できるだけ費用を抑える工夫をしました。
ここでは、家の価格を抑えるために我が家が実際にやったことを紹介します。
家をできるだけコンパクトにした
家を建てるときに意識したのは、「できるだけ家のサイズを大きくしすぎないこと」でした。
家は広くすればするほど建築費が高くなります。
そのため、「本当に必要な広さはどれくらいか」を考えながら間取りを決めました。
最初から大きな家を目指すのではなく、生活するうえで無理のないサイズにすることで、建築費を抑えることができます。
また、家をコンパクトにすることで、建築費だけでなく将来的な固定資産税や光熱費の負担も抑えられます。
掃除やメンテナンスの手間が少なくなる点も、実際に住んでみて感じているメリットです。
「家は大きい方がいい」と考える人も多いと思いますが、わが家にとってはコンパクトな家の方が暮らしやすいと感じています。
自治体の補助金制度を調べた
家を建てるときは、自治体の補助金制度も確認しておくことが大切だと思います。
条件を満たすことで、家の購入や建築に関する補助金が受けられる場合があります。
そのためわが家では、自分たちが利用できる補助金制度がないかを徹底的に調べました。
ただし、補助金をもらうために家のグレードを上げてしまい、結果的に支出が増えてしまうのは本末転倒だと考えていました。
そこで、「補助金額」と「条件を満たすために必要な費用」を比較し、費用の方が低い場合のみ補助金を活用するようにしました。
その結果、最終的には約200万円ほど補助金を受け取ることができました。
家を建てる地域や時期によって利用できる制度は変わるため、事前に自治体のホームページなどで確認しておくことをおすすめします。
家具はアウトレットを利用した
家を建てると、家具や家電など新しくそろえるものも多くなります。
すべてを新品でそろえようとすると、その分出費も大きくなってしまいます。
そのためわが家では、新居で使う家具の一部はアウトレットを利用して購入しました。
アウトレット商品は、展示品や型落ち品などが多く、状態が良いものでも通常より安く購入できることがあります。
必要なものをすべて新品でそろえるのではなく、こうした選択肢を取り入れることで、全体の費用を抑えることができました。
住宅ローンを組まないメリット
① 住宅ローンの審査がない
住宅ローンを利用する場合は、金融機関の審査を受ける必要があります。
年収や勤続年数、他の借入状況など、さまざまな条件を確認されることが一般的です。
一方で、現金で一括購入する場合は住宅ローンの審査がありません。
そのため、手続きの負担が少なく、比較的スムーズに購入を進めることができます。
② 数百万円の金利を払わなくて済む
住宅ローンを利用すると、借りた金額に加えて金利を支払う必要があります。
借入額や返済期間にもよりますが、数十年のローンになると金利の総額は数百万円以上になることもあります。
一括購入の場合はローンを利用しないため、この金利を支払う必要がありません。
結果として、家の総支払額を抑えることにつながります。
③ 購入から入居までが比較的早い
住宅ローンを利用する場合は、審査や契約などの手続きに時間がかかることがあります。
一方で一括購入の場合は、ローンの審査や手続きが不要なため、比較的スムーズに購入手続きを進めることができます。
状況にもよりますが、購入から入居までの期間が短くなるケースもあります。
④ 精神的な安心感がある
住宅ローンは数十年にわたって返済が続くことが多く、毎月の支払いが家計の大きな負担になる場合もあります。
一括購入の場合は毎月のローン返済がないため、「借金がない」という精神的な安心感があります。
将来の収入の変化を過度に心配する必要がない点も、大きなメリットだと感じています。
⑤ 家計がシンプルになる
住宅ローンを組むと、毎月の返済が家計の固定費として長期間続きます。
一括購入の場合は住宅ローンの返済がないため、家計の固定費がシンプルになります。
毎月の支出を把握しやすくなるため、家計管理もしやすくなると感じています。
住宅ローンを組まないデメリット
①手元資金が減る
一括購入のデメリットとして大きいのは、手元の資金が大きく減ってしまうことです。
住宅ローンを利用する場合は、手元にある資金を残しながら家を購入することができます。
しかし、一括購入の場合はまとまった資金を一度に支払うため、貯金が大きく減ることになります。
そのため、家を購入したあとに生活資金や予備資金が不足しないよう、余裕を持った資金計画を立てておくことが大切だと感じました。
②住宅ローン控除が使えない
住宅ローンを利用して家を購入した場合、「住宅ローン控除」という税制優遇を受けられる場合があります。
住宅ローン控除とは、一定の条件を満たすことで所得税や住民税の一部が控除される制度です。
しかし、一括購入の場合は住宅ローンを利用していないため、この制度を利用することができません。
そのため、住宅ローンを利用する場合と比べると、税制面でのメリットは少なくなる点はデメリットのひとつだと思います。
それでもわが家が一括購入してよかったと思う理由
住宅ローンを組まないことにはデメリットもありますが、それでもわが家は一括購入を選んでよかったと感じています。
理由のひとつは、毎月の出費を大きく抑えられていることです。
住宅ローンを組んでいないため、毎月の返済がありません。
その分、生活費に余裕が生まれ、貯金や投資にも無理なくお金を回すことができています。
もうひとつは、「借金がない」という精神的な安心感です。
住宅ローンは数十年にわたって返済が続くことも多いため、毎月の支払いを気にしながら生活することになります。
我が家の場合はローンがないため、そのようなプレッシャーを感じることなく生活できています。
もちろん、住宅ローンを利用することが悪いわけではありません。
ただ、わが家にとっては一括購入という選択が合っていたと感じています。
住宅ローンか一括購入か迷っている人へ
住宅ローンを組まないことで、毎月の固定費が減り、貯金や投資にお金を回しやすくなりました。
住宅ローンと一括購入、どちらが正しいというわけではありません。
わが家は一括購入を選びましたが、それぞれの家庭に合った方法を選ぶことが大切だと思います。
収入やライフスタイル、将来の考え方によって、最適な選択は変わります。
無理のない資金計画を立てながら、自分たちにとって納得できる方法を選ぶことが大切だと感じています。
▼家計改善の見直しの順番について、わが家のやり方は以下の記事で紹介しています。
・4人家族の家計改善ロードマップ|固定費・食費・投資まで完全ガイド


コメント