住居費は、家計の中で最も大きな支出のひとつです。
だからこそ、わが家では住居費をできるだけ抑えることを重視してきました。
独身時代は会社の寮に住み、結婚後は社宅を利用。そして現在は住宅ローンを組まず、一括購入した持ち家で暮らしています。
独身時代の寮、結婚後の社宅、そして現在の持ち家まで含めても、社会人になってから住居費が月3万円を超えたことはありません。
もちろん、寮や社宅は勤務先の制度による部分も大きく、誰でも同じ選択ができるわけではありません。しかし、「住居費を抑えることを優先する」という考え方は、多くの家庭で参考になるはずです。
住居費は一度下げることができれば、その効果が長く続く固定費です。わが家では住居費を抑えたことで、貯蓄や投資に回せるお金が増え、将来の選択肢を広げることができました。
今回は、わが家が実践してきた「寮・社宅・一括購入」という住居費最小化の戦略についてお話しします。
私が住居費を重視する理由
私が住居費を重視している理由は、家計への影響が非常に大きいからです。
住居費は食費や娯楽費などと違い、毎月必ず発生する固定費です。しかも、家計の中でも特に高額になりやすい支出のため、住居費を抑えられるかどうかで家計全体の余裕が大きく変わります。
例えば、住居費を毎月2万円下げられた場合、年間では24万円もの差になります。一度下げることができれば、その効果は長期間続くため、節約効果は非常に大きいと考えています。
また、住居費を下げることで生活費そのものを下げることができます。
私は将来的にサイドFIREを目指していますが、サイドFIREでは「どれだけ資産を持っているか」だけでなく、「毎月いくらで生活できるか」も重要です。生活費が低ければ、その分だけ必要な資産額も少なくて済みます。
さらに、住居費を抑えることで、貯蓄や投資に回せるお金が増えます。資産形成が進めば、将来の働き方にも選択肢が生まれます。
転職を考えたり、働く時間を減らしたり、新しいことに挑戦したりする際も、生活費が低く資産に余裕があれば判断しやすくなります。
私にとって住居費を抑えることは、単なる節約ではありません。将来の自由な選択肢を増やし、自分らしい働き方や暮らし方に近づくための手段だと考えています。
▼住居費をはじめとする固定費の見直し方や、家計改善の全体像については、こちらの記事でまとめています。
・固定費を見直す順番|家計を楽にする5つのポイント【まずここから】
・4人家族の家計改善ロードマップ|固定費・食費・投資まで完全ガイド
独身時代は寮で暮らした
私が勤めている会社には、独身の一定の年齢まで利用できる社員寮の制度があります。
社会人になった私は、その寮に入ることを選びました。
ただ、当時から住居費を強く意識していたわけではありません。
「会社が用意してくれるなら物件を探す手間もないし、とりあえず寮に住もう」
そのくらいの軽い気持ちでした。
実際に住み始めてから感じたのが、家賃の安さによるメリットの大きさです。
一般的な賃貸住宅を借りる場合と比べると住居費の負担は非常に小さく、社会人になったばかりの私でも無理なく貯蓄ができました。
さらに、当時返済が始まった奨学金についても、家賃負担が少なかったおかげで返済を優先することができました。その結果、奨学金を早期に完済することができ、金銭的な不安を早い段階で減らせたと感じています。
▼わが家の奨学金返済の体験については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
・奨学金480万円を繰り上げ返済した話|毎月の返済がなくなって感じたこと
もちろん、寮生活には制約もありました。
私が住んでいた寮にはキッチンがなく、洗濯機も共用でした。そのため、自炊をしたい人やプライベートな空間を重視する人にとっては不便に感じるかもしれません。
また、周囲に住んでいるのは同じ会社の社員ばかりです。人によっては気を遣ったり、窮屈に感じたりすることもあると思います。
しかし、私自身はそれほど気になりませんでした。
多少の不便さはあったものの、それ以上に住居費を大幅に抑えられるメリットの方が大きかったからです。
振り返ってみると、この寮生活が「住居費を抑えることの重要性」に気づくきっかけでした。そして、その後の社宅選びや住宅購入の考え方にも大きな影響を与えたように思います。
私は寮での生活をとても気に入っていましたし、資産形成のスタート地点としても、とてもありがたい環境だったと感じています。
結婚後は社宅を選んだ
わが家は結婚後、賃貸ではなく社宅を選びました。
私は寮に住んでいましたが、夫は実家暮らしだったため、新しく住む場所を決める必要があったからです。
周囲には賃貸住宅を選ぶ人も多くいましたが、わが家は住居費を優先して考え、社宅を選択しました。
独身時代の寮生活を通して、住居費を抑えることのメリットを実感していたためです。
実際に住んでみると、社宅の効果は想像以上でした。
住居費が抑えられたことで家計への負担が小さくなり、その分を貯蓄や投資に回すことができました。
また、私が出産を機に休職し、一時的に世帯収入が減った時期もありましたが、住居費が低かったおかげで生活に大きな支障はありませんでした。貯蓄も継続でき、家計面で大きな不安を感じることはなかったように思います。
もちろん、社宅にもデメリットはありました。
寮と同じように、周囲には同じ会社の社員が住んでいるため、人によっては気を遣う場面もあると思います。
また、社宅は建物自体が古いことも少なくありません。
私たちが住んでいた社宅もかなり築年数が経過しており、エレベーターがないなど、設備面で不便に感じることもありました。
それでも、住居費の安さによるメリットは非常に大きく、わが家には社宅での生活が合っていたと感じています。
社宅で住居費を抑えられたこともあり、わが家は年間500万円以上の貯蓄を続けることができました。
こうして積み上げた資金は、その後の住宅購入資金の土台となりました。現在の一括購入の持ち家につながったのも、社宅で住居費を抑えながら資産形成を進められたことが大きかったと思います。
▼住居費を抑えながら貯蓄・資産形成を進めた家計管理の方法については、こちらの記事でも紹介しています。
・4人家族の家計管理|固定費見直しで貯まる仕組みと投資の始め方
・共働き夫婦のお金管理|財布は別?一緒?わが家が「一括管理」を選んだ理由
持ち家はローンではなく一括購入を選択した
結婚後しばらくは社宅で暮らしていましたが、いずれは持ち家を持ちたいという話になりました。
持ち家については、夫の希望が強かったこともあり、購入する方向で検討を進めることになりました。
一方で、私は住宅ローンにはあまり前向きではありませんでした。
その理由の一つが、奨学金の返済経験です。
社会人になってから始まった奨学金の返済は、毎月決まった金額を長期間支払い続ける必要がありました。無事に完済できたものの、「借金を背負うこと」そのものにストレスを感じていたため、住宅ローンもできれば避けたいと考えていました。
そのため、わが家では住宅ローンを前提に家づくりを考えるのではなく、「今ある資金で購入できる家」を前提に計画を進めました。
理想を追い求めれば、もっと広い家や設備の充実した家も選べたかもしれません。しかし、わが家が優先したのは住居費を抑えることでした。
当初は3階建ても検討していましたが、建築費とのバランスを考え、最終的には2階建てを選択しました。
また、必要な部屋数に絞り、広さも必要最低限にしました。
将来の子ども部屋にする予定の部屋も2つ設けましたが、現在は1つの部屋として4人で寝る部屋として使用し、子どもが大きくなったら仕切ってそれぞれの部屋にする予定です。
振り返ると、「使わない部屋のためにお金を払わない」という考え方は、わが家に合っていたと思います。
将来の固定資産税や修繕費などの維持費も考えると、大きすぎる家は必ずしもメリットばかりではないと今実感しています。
オプションについても同様です。
魅力的な設備はたくさんありましたが、本当に必要なものだけを選び、予算オーバーにならないようにしました。
▼家づくりの詳細については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
・住宅ローンを組まずに家を一括購入した話|わが家が実践したお金の貯め方
実際に暮らしてみると、十分に満足しています。
広さを最低限にしたことで、「空いている場所があるから物を置く」ということがなくなりました。本当に必要なものだけを持つ暮らしになり、結果として無駄遣いも減ったように感じています。
▼なくても困らなかったものや、持ち物を減らして感じた変化については、こちらの記事でも紹介しています。
・【実体験】なくても困らなかったもの9選|共働き4人家族のリアル
そして何より大きいのは、住宅ローンのない暮らしによる安心感です。
毎月の住宅ローン返済を気にする必要がなく、家計管理もシンプルになりました。
もし収入が減ったとしても、住居費の負担がほとんどないため、生活への影響は比較的小さく済みます。
もちろん、住宅ローンを利用すること自体が悪いわけではありません。
ただ、わが家にとっては「理想の家を追い求めること」よりも、「住居費を抑えて安心して暮らせること」の方が大切でした。
その選択は、今振り返っても正しかったと感じています。
住居費を最小化して感じたこと
住居費を抑える生活を続けてきて、改めて感じるのは家計への影響の大きさです。
まず、家計に余裕が生まれました。
住居費は毎月発生する固定費のため、一度抑えることができれば効果が長く続きます。その結果、自然と貯蓄率が上がり、将来に向けた資産形成を進めやすくなりました。
また、急な出費が発生した場合でも対応しやすくなりました。
子どもに関する支出や家電の買い替えなど、予想していなかった出費が発生することもありますが、住居費の負担が小さいことで家計へのダメージを抑えられています。
さらに大きかったのは、住まいに対する安心感です。
住宅ローンがなく、住む場所も確保できているため、「毎月の返済に追われる」という感覚がありません。
これは精神的にも大きな安心感につながっています。
また、住居費が低いことで、副業や投資にも取り組みやすくなりました。
もし住居費の負担が大きければ、毎月の支払いを優先せざるを得ず、新しい挑戦に使えるお金や時間は限られていたかもしれません。
その点、わが家は住居費を抑えられていたため、副業や資産運用にも無理なく取り組むことができました。
▼副業・投資への取り組み方については、こちらの記事でも紹介しています。
・投資を始める人へ|共働き子育て家庭におすすめのシンプルな始め方
働き方についても同じです。
住宅ローンがあると、「ローンがあるから今の仕事を辞められない」と感じる場面もあるかもしれません。しかし、わが家にはその心配がありません。
もちろん仕事を辞めるつもりはありませんが、住居費の負担が小さいことで、「収入が減ったらどうしよう」という不安も小さくなりました。
今の会社に対しても必要なことは相談しやすくなりましたし、無理に相手に合わせ続ける必要もありません。
住居費を抑えることは、単に支出を減らすだけでなく、自分の意思で選択できる余地を増やしてくれると感じています。
そして、こうした積み重ねはサイドFIREという目標にもつながっています。
サイドFIREでは資産額ばかりに注目されがちですが、実際には毎月の生活費も重要です。
固定費が低ければ、それだけ必要な資産額も少なくなります。
住居費を抑えてきたことで将来の見通しも立てやすくなり、サイドFIREという目標が以前より現実的なものになりました。
振り返ってみると、住居費を抑えるという選択は、単なる節約ではなく「自由を増やすための投資」だったのかもしれません。
まとめ
わが家はこれまで、独身時代の寮、結婚後の社宅、そして一括購入の持ち家という形で、住居費をできるだけ抑える選択をしてきました。
もちろん、住まいに対する考え方は人それぞれです。
広い家に住みたい人もいれば、利便性を優先したい人もいます。住宅ローンを活用して理想の住まいを手に入れることも、ひとつの選択肢だと思います。
ただ、私自身の経験から感じるのは、住居費は家計への影響が非常に大きいということです。
住居費を抑えられたことで、貯蓄や投資に回せるお金が増え、将来への安心感や働き方の選択肢も広がりました。
わが家はこれからも、「必要十分な住まい」を大切にしながら暮らしていきたいと思います。
豪華な家ではありませんが、住居費を抑えながら安心して暮らせる今の暮らしに満足しています。
この記事が、住まいと家計のバランスについて考えるきっかけになれば幸いです。
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