学資保険はいらない?我が家が教育費をNISAで準備する理由

投資・資産形成

子どもが生まれると、教育費の準備として学資保険を勧められることが多いのではないでしょうか。

わが家も子どもが生まれた当時、保険会社から学資保険を勧められました。しかし、最終的に学資保険には加入せず、NISAを活用して教育費を準備することを選びました。

その結果、現在は夫婦のつみたてNISAと子ども名義のジュニアNISA・特定口座を合わせて、約1,700万円の教育資金を運用しています。

もちろん、学資保険にも元本割れしにくいなどのメリットがあります。一方で、わが家は「子どもが大学に進学するまでの長い時間を活かして、お金を育てたい」と考え、投資という選択をしました。

この記事では、わが家が学資保険ではなくNISAを選んだ理由や、教育費をどのように準備しているのかを実体験をもとにご紹介します。教育資金の準備方法に悩んでいる方の参考になれば幸いです。


学資保険を勧められたけれど加入しなかった理由

保険会社から学資保険を勧められた

子どもが生まれた頃、会社に出入りしていた保険会社の担当者から学資保険を勧められました。

「子どもの教育費は早いうちから準備した方がいいですよ」と案内され、学資保険は教育資金を準備する方法として一般的な選択肢の一つでした。

教育費の準備は大切だと考えていたため話は聞きましたが、その時点でわが家には別の考えがありました。

すでにNISAという選択肢を知っていた

当時のわが家は、すでにNISAを活用した資産形成について調べていました。

そのため、担当者には「教育費はNISAで準備しています」と伝えました。

すると、担当者からは「NISAって何ですか?」という返答があり、とても印象に残っています。当時は現在ほどNISAが広く知られておらず、制度自体がまだ一般的ではない時代だったことも理由の一つだと思います。

もちろん、学資保険が悪い商品だとは思っていません。元本割れしにくく、計画的に教育費を積み立てられるというメリットがあり、家庭によっては最適な選択肢になるでしょう。

▼学資保険を含む保険全体の見直しについては、こちらの記事でも紹介しています。

資産が増えたので保険を見直した|共働き4人家族が残した保険・やめた保険

一方でわが家は、「教育費をどのように準備するのが自分たちに合っているのか」という視点で考えた結果、学資保険ではなくNISAを選びました。


わが家が教育費をNISAで準備する理由

教育費は10年以上使わないお金だから

わが家が教育費をNISAで準備している一番の理由は、「すぐに使うお金ではない」からです。

子どもが生まれてから大学へ進学するまでは約18年あります。わが家も、教育費を使うまでにはまだ10年以上の時間があります。

▼教育費の準備方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

教育費の貯め方|時間を味方につけて無理なく準備する方法

投資は短期間では価格が大きく変動することがありますが、長期間になるほど値動きの影響を受けにくくなる傾向があります。そのため、長期間使う予定のない教育費は、投資と相性が良いと考えました。

教育費は「貯める」だけでなく、「時間を味方につけて育てる」という考え方で準備しています。

学資保険より資産が増える可能性がある

学資保険は、計画的に教育費を準備できる安心感があり、元本割れのリスクが比較的小さい点が魅力です。

一方で、受け取れる金額は契約時点でほぼ決まっているため、大きく資産を増やすことは期待しにくいという特徴があります。

投資には元本保証がなく、相場の変動によって資産が減る可能性もあります。しかし、教育費は長期間運用できるため、その時間を活かすことで資産が成長する可能性があります。

もちろん、将来も同じような運用成果が得られる保証はありません。それでもわが家は、長期運用による資産形成を重視し、学資保険ではなくNISAを選びました。

▼NISAで資産を育てる方法については、こちらの記事でも紹介しています。

新NISAの始め方|初心者でも迷わない5ステップ【つみたてNISA経験者の実体験】
投資を始める人へ|共働き子育て家庭におすすめのシンプルな始め方

教育費のインフレにも備えられる

教育費は、今後も上昇していく可能性があります。

大学の授業料や入学金は改定されることがあり、子どもが進学する10年以上先には、現在より多くのお金が必要になっているかもしれません。

学資保険は受け取れる金額があらかじめ決まっていますが、投資は長期運用によって資産が増える可能性があります。

もちろん、将来の運用成果は保証されません。しかし、教育費そのものが値上がりする可能性を考えると、お金にも働いてもらうという選択は合理的だと考えました。

家計全体で資産を管理できる

NISAを選んだもう一つの理由は、使い道を限定しなくてよいことです。

子どもが進学する学校や進路は、実際にその時になってみないと分かりません。教育費が想定より少なく済むこともあれば、留学や大学院への進学など、想定以上に必要になる可能性もあります。

わが家では、「この口座は教育費専用」と厳密に分けるのではなく、家計全体の資産として管理しています。

そのため、必要なときには教育費として活用し、教育費が想定より少なければ老後資金など別の目的に充てることもできます。

将来の状況に合わせて柔軟に使えることも、わが家がNISAで教育費を準備している理由の一つです。


わが家の教育資金の準備方法

現在約1,700万円を運用中

現在、わが家では教育資金として約1,700万円を運用しています。

内訳は次のとおりです。

なお、この約1,700万円は投資元本ではありません。

投資元本は約870万円で、残りは長期運用による含み益です。

▼投資を含めた家計改善の全体像については、こちらの記事でも紹介しています。

4人家族の家計改善ロードマップ|固定費・食費・投資まで完全ガイド
児童手当はどう使う?|わが家は特別扱いせず家計に組み込むスタイル

教育費は大学進学まで長期間使う予定がないため、焦って売買することなく運用を続けてきた結果、資産は少しずつ成長してくれました。

もちろん、将来も同じような運用成果が得られるとは限りません。しかし、「時間を味方につけること」の大切さを実感しています。

追加投資はせず、このまま長期運用

現在は教育資金として新たな投資は行っていません。

子どもたちが大学へ進学するまでには、まだ10年以上あります。そのため、今ある資産をこのまま長期運用し、必要になるタイミングまでじっくり育てていく予定です。

大学入学が近づいてきたら、相場の状況を見ながら少しずつ現金化し、教育費として使える状態にしていこうと考えています。

年平均5%程度で運用できれば十分と考えている

わが家では、今後も年平均5%程度で運用できれば、2人分の教育費は十分に準備できると考えています。

もちろん、これはあくまで将来を見据えたシミュレーションであり、運用成果を保証するものではありません。

相場は上がる年もあれば、大きく下がる年もあります。それでも、教育費が必要になるまでにはまだ10年以上あります。

その時間を活かして長期運用を続けることで、教育資金を着実に育てていきたいと考えています。


子どもの選択肢をお金で狭めたくない

私は大学進学費用を出してもらえなかった

私は大学進学費用を親に出してもらえませんでした。

「女は大学へ行かなくてもいい」という考えだったため、自分で進学や将来について考え、苦労しながら大人になりました。

この経験があったからこそ、「子どもの将来をお金で制限したくない」という思いは人一倍強くあります。

子どもには、お金の心配ではなく、「自分は何をやりたいのか」を基準に進路を選んでほしいと思っています。

夫は大学まで出してもらった

一方で、夫は大学までの教育費を親に出してもらっていました。

育った環境は違いますが、「子どもにはできる限り進学の選択肢を用意してあげたい」という考えは、夫婦で一致しています。

教育費は決して安いものではありません。しかし、それ以上に「子どもが挑戦したいことを応援できる環境」をつくることが大切だと考えています。

子どもがやりたいことを応援できる親でいたい

将来、子どもたちがどんな進路を選ぶかは分かりません。

私立大学へ進学したいと言うかもしれませんし、医学部を目指したい、海外へ留学したい、一人暮らしをしながら大学へ通いたいと言うかもしれません。

そのときに、「お金がないから」という理由で夢や目標を諦めてほしくないと思っています。

もちろん、すべての希望を無条件で叶えるという意味ではありません。しかし、本気で挑戦したいと思ったことなら、お金を理由に選択肢を狭めることなく応援できる親でありたいと考えています。

だからわが家では、教育資金を「大学へ行くためのお金」ではなく、「子どもの将来の可能性を広げるためのお金」と考えています。

教育資金を準備している理由は、大学へ行かせるためではありません。子どもが「やってみたい」と思ったことを、お金を理由に諦めなくて済むようにするためです。


投資で教育費を準備するときに気を付けていること

大学入学前には少しずつ現金化する

教育費は、使う時期がほぼ決まっているお金です。

そのため、わが家では大学入学等の大きな支出の時期が近づいたら、数年前から少しずつ資産を現金化していく予定です。

もし直前に大きな暴落が起きてしまうと、資産が大きく減った状態で取り崩さなければならない可能性があります。

そのリスクをできるだけ小さくするため、使う時期が近づいた資産は段階的に現金へ移し、安心して教育費として使える状態にしておきたいと考えています。

暴落時は貯金で対応する

とはいえ、どんなに準備をしていても、思いどおりにいかないことはあります。

もし大きな支出時期のタイミングで相場が大きく下落していた場合は、無理に投資資産を売却せず、まずは貯金から教育費を支払う予定です。

そして、相場が回復したタイミングで投資資産を取り崩し、生活費や貯金を補填することを考えています。

もちろん、相場がいつ回復するかは誰にも分かりません。そのため、この方法は十分な現金を確保していることが前提です。

投資だけに頼らない

わが家は教育費を投資で準備していますが、「投資だけに頼る」という考えではありません。

これまでの記事でも紹介しているように、生活防衛費を含めた現金も確保しながら、家計全体の資産を管理しています。

▼教育費の運用と並行して確保している生活防衛費については、こちらの記事でも紹介しています。

生活防衛費はいくら必要?共働き4人家族のリアルな設定額を公開

投資には資産を増やせる可能性がある一方で、値動きによるリスクもあります。

だからこそ、投資と現金を組み合わせ、それぞれのメリットを活かしながら教育資金を準備することを大切にしています。

わが家では、「教育資金はこの口座だけ」と考えるのではなく、家計全体で資産を管理し、その時々で最適な方法を選べる状態を目指しています。

▼家計全体の資産管理の考え方については、こちらの記事でも紹介しています。

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学資保険が向いている人・NISAが向いている人

ここまで、わが家が学資保険ではなくNISAを選んだ理由をご紹介してきました。

ただし、この方法がすべての家庭にとって正解だとは思っていません。

教育資金の準備方法は、家庭の価値観や家計の状況によって最適な方法が異なります。

それぞれ向いている人の特徴をまとめると、次のようになります。

学資保険が向いている人NISAが向いている人
元本保証に近い安心感を重視したい長期間運用できる
値動きによるストレスを感じたくない投資のリスクを理解している
確実に教育費を積み立てたい家計管理ができる
投資に抵抗がある資産を増やせる可能性を重視したい

わが家は、教育費を使うまでに長い時間があることや、投資のリスクを理解したうえで家計全体の資産を管理できていることから、NISAを選びました。

一方で、「値動きが気になって眠れなくなる」「元本が減る可能性は受け入れられない」という方であれば、学資保険の方が安心して続けられるかもしれません。

大切なのは、「学資保険かNISAか」という二択で考えることではなく、自分たちの家庭に合った方法を選ぶことです。

わが家はNISAを選びましたが、それはわが家の考え方や家計に合っていたからです。ぜひ、ご家庭の価値観やライフプランに合わせて、無理なく続けられる方法を選んでみてください。


まとめ

わが家は、教育費を準備する方法として学資保険ではなくNISAを選びました。

教育費は子どもが大学へ進学するまで10年以上使わないお金です。そのため、「貯める」だけではなく、「育てる」という考え方で長期運用を続けています。

現在は、夫婦のつみたてNISAと子ども名義のジュニアNISA・特定口座を合わせて約1,700万円を運用しています。投資元本は約870万円であり、長期運用によって資産を育ててきました。

もちろん、将来も同じような運用成果が得られる保証はありません。そのため、大きな支出の前には少しずつ現金化を進めたり、十分な現金を確保したりと、リスクにも備えながら教育資金を準備しています。

私たちが教育資金を準備している一番の理由は、子どもの選択肢をお金で狭めたくないからです。

将来、私立大学や医学部、海外留学など、どんな道を選んだとしても、「やってみたい」という気持ちをできる限り応援できる親でありたいと思っています。

学資保険には、元本割れしにくく計画的に積み立てられるというメリットがあります。一方で、NISAには長期運用によって資産を増やせる可能性があります。

どちらが正解というわけではありません。

大切なのは、それぞれの特徴を理解したうえで、自分たちの価値観や家計に合った方法を選ぶことです。

この記事が、これから教育資金の準備を考える方の参考になれば嬉しいです。

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